Epidemiology

米国政府の国立精神衛生研究所が行った5都市での大規模疫学研究(NIMH-ECA研究、1982-1984)では、1年間の有病率は5都市で0.8~2.2%と推定され、平均1.6 ± 0.2% (S.E) と算出されました。 生涯有病率(大うつ病、精神分裂病、有機脳症候群を併発した人を除く)は1.7 ± 0.1% (S.E.) であった。 両研究とも、構造化診断面接を実施するために訓練を受けた一般面接者を利用しているので、これらの推定値は高いかもしれない。 精神科医を含む研究では,より低い有病率が報告されている。

1988年のKarnoらと1994年のWeissmanらによる二大疫学的研究では,構造化診断面接を行うために訓練を受けた一般人面接者を利用している。 彼らは1年間のOCDの有病率は0.8%から2.3%(平均1.6%)であることを発見しました。 これらの有病率の信頼性と妥当性については、いくつかの研究者によって疑問視されています。 Karnoらのデータの再解析によると、1年後に一般面接者による再面接を行った際に診断基準を満たした OCD症例は20%以下であったということです。

1997年にSteinらは、一般人面接者を用いることに内在する問題を克服するために、地域社会有病率調査を計画した。 構造化された一般人へのインタビューによってOCDまたは不顕性OCDの症例とみなされた人々に対して、経験豊富な研究看護師が構造化された手段で再インタビューを行った。 看護師は、すべての診断名をつけた研究責任者と調査結果を検討し、指示があれば追加情報を求めました。 OCDの可能性が高いとされた人のうち、OCDと診断されたのは24%のみであった。 その結果、サンプル全体におけるDSM-IV OCDの1ヶ月有病率は0.6%(95%信頼区間=0.3%-0.8%)となった。 1998年、Koran, Leventhal, Fireman and Jocobson (未発表)は、180万人以上の会員を持つ大規模なプリペイドヘルスプラン、Kaiser Northern California Health Planにおける臨床的に認められたOCDの有病率について研究しています。 このプランのコンピュータ化されたデータベースでOCDと診断された全てのケースのチャートのレ ビューから、18歳以上の成人における1年間の有病率は0.095%であると判明しました。 これはKarnoらやWeissmanらの報告値の10%以下であり、Steinらの報告値より保守的な15%にすぎません。

コミュニティやプライマリケアで報告されているOCD有病率は、カイザーデータベースで臨床的に認められている有病率をはるかに超えています。 このデータベースで過小評価されている理由や、以前の研究で臨床的に重要なOCDが過大評価されている可能性はあるものの、この差は臨床的に重要なOCDを持つ多くのカイザー会員が治療を受けていないことを示唆しています。 他の健康保険に加入している人の中で未治療の人の割合は不明ですが、先に述べた治療の遅れを考慮すれば、同様に大きいと考えるのが妥当でしょう。

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